『長野県人は標準語に近い言葉をしゃべっている。』
と若い時勝手に思い込んでいた。
昔、ニュージーランドにいた時、当初英語がしゃべれないので英会話の学校へ通っていた。そこは主な生徒が日本人で、私のような地方出身者があまりいない学校だった。
『標準語に近い言葉をしゃべっている』と勝手に思い込んでいた私は、小布施にいる時より少し気をつけて喋ろうとしていた。
今考えると何で気をつけて喋ろうとしていたのだろう思うが・・・。
ある日の放課後、Pubで親しくなった東京出身の友人が
『こーめー、お前イントネーションおかしいぞ』と言う。
『酔った時は何を言っているのか解らないときがある』とも言う。
そして
『方言っていいよな。お前と話しているとホッとする時がある』と言った。
それ以来、無理して標準語を喋らなくなった。
この学校には3ヶ月間いたが私の方言を面白がってくた人が多く、長野県北信地方の方言を普及できたんじゃないかと思う。←普及してどうすんだぁ。
中高生の頃、父をはじめ地区の大人たちの話を聞いていて
『こんな方言バリバリの大人にはならないぞ!』
と胸に誓っていたが、そんな大人になりそうな今日この頃だ。